黒豆仙人
このコンテンツでは、
黒豆仙人のカンフーマインドのはじまりについて、
何でカンフーを、
生活にいかそうなんて考えたのか、
ってことを書いてます。
黒豆仙人のカンフーマインドはこうやってできた
僕は、中学2年の時に、
ひきこもりをしました。
同級生らとのトラブルから、
人間不信に陥ったのです。
そもそも親がIターンで、
田舎にやってきていたので、
僕は閉鎖的な田舎の地で、
よそ者の子、として村八分にあったり、
「あんな子と遊ぶな」
などと嫌な目にもあってきましたから、
不登校やった時の周囲の目は冷たく、
恐ろしかったです。
それがある出来事によって、
僕は勇気の一歩を踏み出してひきこもりを脱出、
外の世界へと飛び出します。
※ 本題からそれるので、ひきこもり脱出については、別記事にかきます
専門学校に行った僕は、
縁あって中国へ研修旅行に行きます。
そこで見た武術の演武が素晴らしく、
また訪れたその土地に運命を感じながら、
全く知らない中国武術の神秘を、
探求しようと決意しました。
本物のカンフーを探すためだけに、
中国の体育大学へ留学したのです。
在学中、プロチームに交じって、
長拳という型演武を練習しつつ、
太極拳、気功、中国医学と健康法を学び、
奇跡的に出会った、
伝統武術の師父に弟子入り(拝師)してからは、
師父や兄弟子より通備武芸(つうびぶげい・tongbeiwuyi)を習い、
師父のすすめで散打、
中国レスリングなど格闘術を修練。
※ 修行中のエピソードはまた別記事で書きます
身体がぶっ壊れてでも、
厳しい練習をやり続けた甲斐あって、
師父
と、師父よりと心技を相承しました。
帰国後、僕は武術の指導をしています。
しかし、
僕は中国武術の突いたり蹴ったり、
枝葉を広めたいわけではありません。
師父が技術を通して、
僕に伝えた通備武芸の核心とは、
なんだったのか?
武術で磨き得た、
瞬発力などの身体能力はもちろん、
重要だと思いますし、
身体と技術は武術足らしめんとする、
大事な要素ですが、
僕が思うに核心とは、
「自分に足りないものを補い、融合し、発展する」という進歩の考え方です。
たとえば。
通備武芸では、八極拳(ストレート型)、
劈掛拳(曲線型)、翻子拳(速射型)といった、
それぞれ異なる特徴をもつ拳法がありますが、
それらを併せて習い、
掛け合わせて技術を昇華します。
ちょっと違いますが、
これをサッカーで例えるなら、
フォワード、
ミッドフィルダ―、
ディフェンダーなど、
すべてのボジションを経験して、
万能選手、
司令塔になるというところでしょうか。
僕は長年に渡り、
教室で老若男女の生徒らの成長を見ながら、
ずっと自分の武術に向き合い続けてきました。
おセンチになる癖がある僕は、
たびたび自分の人生を振り返ります。
たくさんの人と出会い、
喜び、怒り、泣き、楽しんできた。
そのつど思い至るのは、
「人は自分の心の合わせ鏡」のようである、
ということ。
- 一歩を踏み出してひきこもりを脱出
- 中国の体育大学へ留学
- 師父よりと心技を相承
- 「自分に足りないものを補い、融合し、発展する」という進歩の考え方
- 「人は自分の心の合わせ鏡」
修行によって培ってきた身体、
これまでの出来事や考え方、
たくさんの思いを統合して、
試行錯誤の末に得られた今の答えが……
活きる哲学の根幹を成す原則が、
武術三原則(呼吸、姿勢、眼法)
武術三原則は、あらゆる物事を包括し、
すべてに通ずる真理だと気付きました。
例えば呼吸。
呼吸は単に吸って吐く、
という生物の生命維持活動だけの意味に、
留まりません。
呼吸は、終わりと始まり、のように、
相対的な意味を持ち、
動きの緩急や調和、
環境への適応などを包括しています。
それが生活の何に役立つのか?
具体的にいえば、
- 呼吸を緩やかにしたら心を落ち着かせられる。(心身の相関により)
- 呼吸を強く鋭くすれば、瞬間的な力を叩きだせる。(発力)
- 人と息を合わせればタイミングが合って、乱せば混乱する。(調和と不和)
呼吸に関してだけでも、
紹介しきれないくらい、
たくさん効能や関係があります。
サッカーをしているなら、
先にあげた具体例が、
サッカーの様々な場面に結びつくでしょう。
負けそうで動揺している時、
シュートやパス、チームプレイ……。
すべて呼吸が関係しています。
スポーツやダンスでなくても、
心の問題にも関係あります。
人と人のやり取り、交渉事も、
生きる上でのすべての土台とは何か?
身体です。
多くの人は実体のない心を、
心で変えようと試みますが、
実体がないので変えるのは難しく、
たいがい変わりません。
僕の武術は、
身体から心へアプローチするから、
変わります。
だから、武術の三原則は汎用的で、
実生活にも応用が利くので、
本当に人の役に立つと考えています。
僕は自分が学び得た事を、
世のため人のため自分のため、
に役立てたいと思っています。
なぜなら、
支えてくれた家族親族、
今は亡き恩師たち、
惜しまず力を貸して下さった、
先輩、同輩、後輩諸氏、
「こんな自分でも、人の役に立てるかもしれない」
と踏み出す一歩の勇気を僕にくれた、
イベント会場で的屋をしていたオバちゃんたち、
僕を信じてついてきてくれた教室の皆、
そして、
どこまでも苦楽を共にしてきた、
自分に深~く感謝!
しているから。
だから、己を含む人の幸せのために、
自分と同じような悩みや苦しみを持つ人の、
助けとなりたい。
武術を通して、
人の役に立ち、活き活きする社会に、
貢献していきたい。
黒豆仙人
[…] と思った私は、黒豆仙人のカンフーマインドという記事を拝見しました。 […]