黒豆娘ラン
中国武術の流派は数多く、地域によっても特徴は様々ですが、
分け方の一つに、内家と外家という分け方があります。
カンフーについて、他にも記事がありますので、
興味のある方は下記のリンク先記事へどうぞ。
カンフーの内家、外家という分類について
中国武術の分類の一つに、内家拳、外家拳という分け方があります。
内家拳とは、呼吸や心など、内面を鍛えて柔らかい力を用いる武術を内家拳と言います。
太極拳や八卦掌、形意拳などが、内家拳とされます。
外家拳とは、筋肉や骨を鍛え、体を外側から強くする剛の武術を外家拳と言います。
少林拳、査拳、蟷螂拳、八極拳、通背拳などが、外家拳とされます。
心や内面から鍛える柔らかい内家拳か、
身体の外側から強くする剛の外家拳か。
そのような分類の仕方もできなくはないのですが、
内か外かというのは表面的な話で、身体の内も外も一つ(内外合一)であり、
筋骨を鍛えている過程で精神にも影響があり、
心を養っていくためには、魂のよりどころである身体の鍛練は欠かせません。
黒豆仙人
これは中国武術に限った話ではなく、武術全般に言えることだと思うけど、洋の東西を問わず同じ人間なので、突き詰めれば、到達するところはどの道もそう変わらないんじゃないかな
内か外かというアプローチの仕方や順番が違うだけで、どちらが優れているということもなく、
内家か外家かはさほど重要ではなく、大事なのは取り組みようです。
柔よく剛を制すで、なんとなく柔のほうが良く、柔らかい方が優れている気がするかもしれませんが、
そんなことはありません。剛よく柔を断つ、ということだってあります。
内家拳を代表する太極拳が、柔らかい一辺倒かというと全くそんなことはなく、
柔かい中に剛があり(柔中有刚)、また伝統的な太極拳にみられる攻防テクニックには、
股間に膝蹴りをしたり、関節技などもかなり荒っぽく、全然柔らかくないです。
また、外家拳に分類されている剛の代表のような八極拳ですが、站椿(立ってやる禅)で内側から練っていき、呼吸法や柔らかく動く練習もします。
黒豆仙人
まとめ
- 中国武術は、内家拳と外家拳という分け方もある
- 内も外もどっちが優位ということはない。合せて一つだ
- 柔かい中に剛があり、剛の中に柔らかさがある
以上、カンフーの内家、外家という分類について解説してみました。
繰り返しますが、
内家、外家、どっちが優れてるということはありません。
時間と労力とをかけて磨き上げられた腕前こそが、
最も優れています。
ここまで読んで下さって、本当にありがとうございます。
次回、お楽しみに。
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