長拳って何?(ざっくり解説)

黒豆仙人

長拳(ちょうけん)ってのは中国武術の一種さ

 

俗にカンフー(中国武術)と言われると、

跳んだり跳ねたりのカンフー映画を想像すると思います。

 

長拳はアクション映画でも出てくる代表格の拳法です。

このコンテンツでは、ざっくり長拳について初心者向けに解説しています。

「解説いらない。体動かしたい……さっさとやらせろ!」

という人は下記のリンク先記事へどうぞ。

 

 

長拳、カンフーがお役に立てたら幸いです。

 

長拳って何?

 

長拳(ちょうけん・チャンチュェン・Chang quan)と読みます。

長拳とはカンフーの一種。

型の美しさを競うために作られたスポーツです。

(伝統武術で長拳もあるが、現代では長拳というと主に後者のスポーツのことを指す)

 

※そもそもカンフーって、何なのか知りたい人は、下記リンク先を参照ください。

カンフーとは?

 

 

memo
長拳は、北派拳法(査拳、華拳、炮拳、劈掛拳、少林拳など)のアクロバットな要素を競技用にまとめた型演武のこと。

攻防技術などの実戦性を排し、芸術性などの見栄えに特化した型の競技です。

 

長拳の特徴は、

  • 動きが大きくのびやか。
  • 跳んだり跳ねたり回ったりとアクロバット。
  • バランスとったり柔軟性が求められて体操的。

黒豆娘ラン

ようするに武術から生まれた体操だね

 

動画で見ると長拳ってこんな感じです。↓

長拳をやるメリット

 

長拳をやるとバネのある動き、

伸びのある動きが身に付きます。

そのトレーニング方法は、

体幹部の筋力強化、全身の協調性など、身体能力の向上に、

とても役立ちます。

あなたがもし打撃やレスリングなどの格闘技、

あるいは何らかのスポーツをやっているのであれば、

長拳の基本功(カンフー式基礎トレーニング)を、

試してみてはいかがでしょうか?

 

長拳は全身運動で、

スピード、バランス、リズム感、安定性、柔軟性、持久力、

とあらゆる要素が要求されます。

 

実際にやってみるとわかりますが、

武術三原則(呼吸、姿勢、眼法)の意識が必須なので、

競技としてやらなくても、

基本功は他のスポーツにも必ず役立ちます。

 

武術三原則についてはこちら。⇓

これだけ知っとく究極の武術三原則(黒豆仙人流)
MEMO
長拳の基本功には、歩法(フットワーク)、腿法(蹴り技)、手法(突きや防御など)、身法(体の動き)、跳躍(ジャンプ)などがあります。

 

いつ頃できたの?

 

その起源は明代 (1368~1644)だそうです。

戚継光という明代の将軍の著書(紀効新書・拳経捷要)に、

長拳って書いてあったのが根拠だといいます。

(「古今拳家宋太祖有三十二勢長拳」という記述)

 

原型がどんなものだったかって、こんなのらしいです。

時代は変わり、兵器の近代化に加え、
平和になってくると伝統武術は廃れていき、
型から実践性が失われ、見てくれの良さに磨きがかかっていきます。
現代スポーツの長拳が競技ルール化されたのが、1968年
(参照「武術」人民体育出版社)
日本の柔道がオリンピック入りした(1964年東京オリンピック)こともあり、
中国当局は露骨にオリンピック入りを意識して、
武術を体操競技化させたわけです。

長拳って戦えるの?

 

見栄え特化の体操的な長拳。

あんな飛んだり跳ねたり、回ったりしてて戦えるのか?

黒豆仙人

戦えるわけないじゃん。ま、取り組みようにもよるんだけどさ

 

長拳に限りませんが、スパーリングをやらないと、

格闘できるようには絶対になりません。

 

陸の上で泳ぐ真似して、海で泳げないのと同じです。

長拳をやっていて、ケンカに強い人がいたとしたら、

どこかで必ず肉弾戦を経験しています。

 

ちなみに武術的に長拳は無意味かというと、

そんなことはなく、長拳で培われた身体能力は何にでも応用が効き、

汎用性が高いです。

 

走って逃げるのも、跳び越えて難を逃れるのも、

身体能力が高ければできること。

 

武術が活きる哲学だとしたら、人と格闘しないとしても、

長拳は武術の一つの形

あなたが長拳でイキイキするのなら、

それはりっぱな武術の一つですよ。

 

まとめ

  • 長拳はカンフーの一つ。
  • 伸び悩んでいるなら長拳の基本功やってみれ
  • 使えるかどうかは取り組み方次第

 

以上、ざっくり長拳ついて解説してみました。

 

一風変わった体力づくりに、

長拳を試してみるのはいかがでしょうか。

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ここまで読んで下さって、本当にありがとうございます。

次回、お楽しみに。

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