黒豆仙人
太極拳の初歩的な手の動き、推掌(すいしょう・トゥイザン・Tuī zhǎng)を説明するね
今回の記事では、太極拳でもよく出てくる推掌のやり方を紹介します。
簡単ですが、基礎的かつ太極拳では頻繁に出てくる動きなので、
できるようになれば目に見えて上手くなったと実感できます。
読まれる前に、そもそも太極拳を知らない人や、
手の形など、基本的な所を知らない人は、
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推掌(すいしょう・トゥイザン・Tuī zhǎng)のやり方
流派によって、推掌(すいしょう・トゥイザン・Tuī zhǎng)は異なるのですが、
太極拳でも一般的な楊式太極拳のやり方です。
練習目的にもよるけど、太極拳なんでゆっくり動く事。
推掌(すいしょう・トゥイザン・Tuī zhǎng)のやり方
- 手順1足を肩幅に開く。(開立歩)
- 手順2右手の場合、右方向を向き、右手を右方向へゆっくり挙げていく。
- 手順3右手が肩の高さまで挙げて、掌を上に向ける。自分の顔、鼻先(意識)を右手の方へ向けたまま。
- 手順4掌を自分の方へ返す。
- 手順5正面へ掌を推しだす。この時、人差し指と親指の間(虎口)が、自分の鼻さき正面にくる。
自分の鼻先を、持ち上げる掌の方向や、動かし続ける掌打に向け続ける。
黒豆娘ラン
目安としては、推掌を始めから終わりまで、だいたい10秒くらいかけてやってみてね(手順2を3秒、手順3を3秒、手順4で4秒とかね)。最初は回数なんて気にしなくていいけど、気にするなら、左右3回を2セットやってみて。
コツ
肩の力を意識的に抜いてリラックスし、肘を下に向けること。(沈肩墜肘・ちんけんついちゅう)
動きを覚えたら、呼吸を意識して、腕を上げる時息を吐き、自分に引き寄せる時に息を吸い、掌で正面に推す時に息を吐く。
黒豆仙人
注意点としては、“肘を伸ばしきらないこと”。ついつい伸ばす時に腕を完全に伸ばしきりたくなるが、太極拳では伸ばしきらない。
黒豆娘ラン
え、なんで伸ばさないの? 伸ばした方が遠くに届くし、力も出そうな気がするけど?
黒豆仙人
それも間違いではないさ……ただ、生存を第一義とする武術的観点からすると、余力を常に残しておくことがリスクヘッジになるということと、全力で伸ばしきった時に肘関節を攻撃されると、やられてしまう危険もあるんだよ
まとめ
- 推掌は10秒くらいかけて、左右3×2セットくらいやってごらん
- 肩は意識してリラックス、肘は下を向く(沈肩墜肘)
- 腕は伸ばしきらず、気持ち余力を残しておくこと
推掌(すいしょう・トゥイザン・Tuī zhǎng)、についてでした。
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以上、読んで下さってありがとうございます。
健康と笑顔の毎日を過ごされますようにーー!
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